「電験三種は難しい」これから勉強を始めようと考えている方々の多くは、そう思っていらっしゃるでしょう。
確かに、毎年の合格率を見ると10%前後なので、簡単な試験とは言えません。しかし、電気関係の仕事をしていない人や、電気の勉強の経験が全く無い人が手も足も出ない程難しいのかと言えば、それは大きな誤解です。
電験三種の基礎は数学と電気理論です。これがきちんと理解できて無いと、他の科目も理解できません。逆に言えば、数学と電気理論がきちんと理解できていれば、機械や電力といった科目も、ある程度は理解できるという事になります。
しかし、電気理論には色々な公式が出てきますし、計算問題が多いので、ご覧になられた方々には難しいという印象だけが残ってしまわれる方も多いのではないでしょうか?
確かに、電験三種で使う公式には、アルファベットだけではなく、普段あまり目にすることの無いギリシャ文字までが使われていたりしますので、まず読み方からわからないという方も多いでしょうし、一つの公式でも、使う条件が変わると式が大きく変形してしまうものがあったりしますので、ただ単純に公式を丸暗記してもあまり役に立たないこともあります。ですから、まずは数学の基礎をしっかりと固めることが重要です。
こういうと、電験三種がますます難しい資格のように感じるかもしれませんが、実は電験三種で必要とされる数学は、皆さんが中学や高校で勉強したことの一部です。基本的に義務教育で勉強した数学が理解できればOKだと考えて良いと思います。
公式の長さや見覚えの無い文字に惑わされること無く、良く見ればわかる程度のものと考えて、基礎から取り組んで頂ければ、然程は苦労しないで済む事でしょう。
数学が理解できると、電気理論もかなり理解できるようになります。逆に言えば、この部分を疎かにしたままで先に進んでしまうと、もう一度基礎からやり直さなくてはいけなくなる事もありますので、大きなタイムロスになる事もあります。多少時間が掛かったとしても、数学と電気理論はしっかりと身につける方が絶対に良いです。
しかし、数学にしても理論にしても、試験範囲の全てを勉強するとなると、かなりの量の勉強が必要になり、忙しい社会人の方々には難しくなります。ですから、現実的に電験三種の資格を取得するためには、捨てる部分、単純に暗記する部分、基礎からきちんと理解しておく部分等、仕分けをして勉強に取り組まないといけません。
分厚い教科書の丸暗記や、過去問題だけに頼った勉強方法では、中々合格は出来ません。
100点満点は、絶対と言って良いほど取れない試験ですので、合格点を目標に定めて、捨てる部分は思い切って捨てる。重要な部分は基礎からきちんと理解する。わからないことを溜めずに解決していく。そういった事を心がけて、一人でも多くの方に、電験三種の資格を取得していただきたいと思います。






