つくばエクスプレスは、直流と交流、両方使って走る

日本の電車は、直流で走る路線と交流で走る路線に分かれていまして、それぞれ、直流電化、交流電化とよびます。

直流電化は、送電のロスが多く、変電所の数も多く必要になり、地上の設備の費用が多くかかりますが、車両自体は、交流車両に比べて安く製造できるということで、運転本数が多く、車両編成の多い都市部の路線に使用されています。
また、電圧の高い交流電化に比べて、絶縁に必要な距離も小さくできるため、地下鉄のほとんどが直流です。

交流電化は、高電圧ですので、直流に比べて小さい電流での送電が可能なため、大きな出力が必要な新幹線に使われています。また、交流車両では、モ-タ-が使える電圧に下げるための変圧器やメイン・モ-タ-(直流が多い)のための整流器などが必要になりまして、
車両の制作費、メンテナンス費用が高くなるということです。そのため、交流は、長い距離で運転本数の少ない路線に使用されています。

ところで、東京の秋葉原から茨城のつくばまで走る、つくばエクスプレス(TX)には、秋葉原-守谷間の直流用電車TX-1000系と秋葉原-つくば間の交直流両用電車TX-2000系の2種類があります。位置関係は、秋葉原-守谷-みらい平-つくばです。

それは、守谷-つくば間では、直流では走れないからです。

なぜならば、茨城県石岡市柿岡という所に、気象庁の磁気観測所があるからです。直流では、磁気が変化して、磁気計測器の数値が狂うからだそうです。影響は約30km。よって、守谷-つくば間は、交流になっています。また、同じ理由で、JR常磐線の藤代から北の範囲は交流で走ってます。守谷で交差する関東鉄道常総線の電化にできない理由のひとつでもあります。

直流区間と交流区間の境には、架線に給電されてない区間があるそうで、デッドセレクションと呼ぶそうです。つくばエクスプレスの守谷-みらい平間、JR常磐線の取手-藤代間がそれにあたります。また、水戸線(小山-小田林)、奥羽本線(村上-間島)、北陸本線(梶屋敷-糸魚川)、北陸本線(敦賀-南今庄)、七尾線(中津幡-津幡)などもそうです。

カテゴリー: ブログ
閉じる
翔泳社アカデミーの特長
試験ガイド
効率よい勉強
電験三種の仕事