【電験3種の試験】平成24年度 出題傾向

平成24年度の試験について、科目別のポイントをまとめました。

■ 平成24年度 科目別出題傾向

[ 理論 ]

難易度の高い時間のかかる問題もありましたが、基本的な易しい問題も多く、基礎から勉強していれば、合格点は十分に取れる内容であったと思われます。

今年はコンデンサの問題が3問(A問題2問、B問題1問)出題され、その中には従来とは傾向の違った問題がありました。特に問2は、計算して解答を得るには時間がかかると思います。問15(b)も、基本的な公式を知っているだけではなく、その公式を応用して考えていける力が必要になります。

一方、コイルのインダクタンス(問3)、平行2直線導体間に働く電磁力(問4)、直流回路(問5,問6)、三相交流(問16)、磁界中の電子の運動に関する問題(問12)などは基本的な問題でした。

例年最初の方に難しい問題が出題される傾向があります。そこでまともに取り組んで、時間を取ると焦ってしまい、他の解けるべき問題まで間違ったり、時間が足りなくなってしまうことがあります。

最初に全体を見て、時間配分に注意して解けそうな易しい問題から取り組んでいくことが大切です。

[ 電力 ]

過去問(平成7年以降)でこれまで類似の出題がなかったのは、問3、問16ぐらいでした。

A問題は、計算問題が4題と従来より多く、文章問題は問3以外は従来と同程度でした。

B問題の問15、問17は、よく出題されている内容で、問17は、過去に法規でも類似の出題がありました。

テキストで基本的なことを学習したうえで、過去問を研究しておればさほど合格は難しくないと思われます。

[ 機械 ]

例年のことですが、理論からの積み重ねが必要であり、そして過去問などを覚えるだけでなく、一つずつ丁寧に考える学習をしていないと、難しい内容の問題がありました。。

特に、問7、問17などは、新しい傾向の問題であり、戸惑われたかもしれません。

従来通り電気機械に関する出題が多いので(A問題 問1~問8、B問題 問16)、まずこの分野を理論とも関連付けながらしっかりと押さえておくのがよいでしょう。

機械科目は範囲が広いですので、すべてを深く理解するのは大変ですが、文章問題対策ではテキストや過去問を出来るだけ広く浅く見ていく。計算問題については、公式や、図(ベクトル、等価回路など)、計算式をくり返し書きながら考え、理解していく学習が大切です。

[ 法規 ]

問1、問2は、時代を反映した出題で、過去問では見られないものでした。

問1は需給逼迫の対応(計画停電など)について、問2は電力の安定供給と保安の確保に関する問題でした。

A問題では、問5は、電技での内容を、具体的に示している解釈との関連の組み合わせを選択するもので、従来の出題形式より正確な判断が必要でした。それ以外は従来と同程度でした。

B問題では、問11は平成19年度の問11の類似内容からの出題で、問12、問13もよく出題されている内容です。

※全体的には、今日的な社会状況を反映した問題が理論以外で出題されています。

(電力 問5:風力発電、機械 問9:太陽光発電及び問17:節電電力、法規 問1及び問2:上述)

従来の電験3種の学習項目に加え、電力に関する今日的な事柄にも関心を持ち、マスメディアなどを通して情報を得ておくことも必要でしょう。またそれは、電気主任技術者として新しい知識、勉強は欠かせないということでもあります。