【電験3種の試験】平成29年度 出題傾向

平成28年度の試験について、科目別のポイントをまとめました。

■ 平成29年度 科目別出題傾向

● 平成29年度(2017年度)の【理 論】
● 平成29年度(2017年度)の【電 力】
● 平成29年度(2017年度)の【機 械】
● 平成29年度(2017年度)の【法 規】

【 理 論 】

本年度も分野別に十分な学習をされた方は合格しやすい出題ではありました。
しかし、中には解答を思いつくのに時間がかかる問題もありました。

A問題は、「電気力線」「コンデンサ」「電磁気」「磁性体の磁化曲線」「過渡現象」「電気計測」の分野から各1問、「直列回路」「電子工学・電子回路」の分野から各3問、「交流回路」の分野から2問の出題でした。B問題は、「交流・三相交流回路」から2問、「磁気回路」から1問、「オペアンプ」から1問の出題でした。文章・計算問題の割合は、文章問題が4問で2割、計算問題が16問で8割でした。
問4の磁性体の磁化曲線は電力の電気材料の分野を学習していると解ける問題でした。問5の直列回路の問題は、5〔Ω〕の抵抗へ電流に行かないことに気づけば、易しい問題でした。また、問18の(b)は、発振回路の問題で例年あまり出題されていない問題でした。

【 電 力 】

本年度は、各分野を幅広く学習されていた方は、十分合格できる出題ではありました。
しかし、計算問題は少し例年とは違った問題があり、計算問題を得点源にしようと考えていた方は点数が取りにくかったのではないでしょうか。

A問題は、「水力発電」の問題が2問、「火力発電」の問題が1問、「原子力発電」の問題が1問、「新エネルギー」の問題が1問、「送配電」の問題が6問、「変電所」の問題が1問、「地中送電」の問題が1問、「電気材料」の問題が1問、出題されました。B問題は、「火力発電」の問題が1問、「地中送電」の問題が1問、「送配電」の問題が1問の出題がありました。文章・計算問題の割合は、文章問題が11問で5.5割、計算問題が9問で4.5割の出題でした。

例年と少し違ったのは、水力発電の計算問題がなく、文章問題が2問であったこと、出題頻度が低い地中送電の計算問題が出題されたことなどがあり、上でも述べたように計算問題を得点源にしようと考えていた方は点数が伸びにくい出題ではありました。

【 機 械 】

本年度も分野別に十分な学習をされた方は合格しやすい出題ではありました。
昨年と同様、点数が取りやすい年だったといえるでしょう。

A問題は、「直流機」の問題が2問、「誘導機」の問題が1問、「同期機」の問題が2問、「変圧器」の問題が2問、「各種電気機器」の問題が1問、「電力用コンデンサ」の問題が1問、「パワーエレクトロニクス」の問題が2問、「電動機応用」の問題が1問、「電熱」の問題が1問、「論理回路」の問題が1問の出題がありました。B問題は「誘導電動機」の問題が1問、「パワーエレクトロニクス」の問題が1問、「照明」の問題が1問、「情報処理」の問題が1問でした。文章・計算問題の割合は、文章問題が8問で4割、計算問題が12問で6割の出題でした。

電気機器の知識の問題は10問で5割ほどあり、こちらは例年どおりといえるでしょう。しかし、選択問題の問18に、出題頻度の低いアルゴリズムの問題が出題されたこと、「電力用コンデンサ」は他の科目の知識も必要であったことなどが例年とは違ったように思います。

【 法 規 】

本年度は、ほとんどが例年よく頻出されている法令文から出題されていましたが、あまり出題されたことがないところからも出題があり、計算問題でしっかり点数を取れないと合格が難しかったのではないでしょうか。

A問題は「電気事業法」からの出題が1問、「電気工事士法その施行規則」からの出題が1問、「電気設備技術基準とその解釈」からの出題が7問、「発電用風力設備に関する技術基準を定める省令」から1問の出題がありました。B問題は、「電気使用場所」の配線に関する問題が1問、「変圧器の三相短絡」に関する計算問題が1問、「水力発電」に関する計算問題が1問の出題でした。文章・計算問題の割合は、文章問題が11問の約7割、計算問題が5問の約3割の出題でありました。

一昨年までは、B問題が全て計算問題であり、割合としては4割が計算問題でしたが、昨年から割合が少しずつ変化し、本年度はB問題の小問6問中5問が計算問題として出題されました。昨年度同様、B問題全てが計算問題では無かったので、これからの傾向として計算問題の割合は3割ほどになるかもしれません。問11(b)では電流の補正係数の問題が出ており、電気工事士の学習されていた方は解きやすい問題ではありました。

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