電験三種 平成28年度 試験出題傾向

平成28年度の試験について、科目別のポイントをまとめました。

■ 平成28年度 科目別出題傾向

〔理論〕

本年度は、分野別に十分な学習をされた方には、合格しやすい出題でありました。

特にB問題では、問15の三相電源の1線断線、問16の抵抗測定の誤差、問17の電荷とコンデンサの耐圧、及び問18の振幅変調は、テキストや過去問題とほぼ同一で解き易い問題でした。
また、A問題では、問2のコンデンサ、問3の円電流、問5のテブナンの定理、問6の電流の分流、問7のコンデンサの耐圧、問8の各種の法則、問10の放電時の過渡現象、問11の半導体の基礎、問14のデジタル計器は、基本的な知識があれば十分対応できました。問1の電荷による電位の円グラフ、問4の磁気遮へい、問9の直列共振と並列共振、問12の電磁力、問13のhパラメータについては計算力と問題把握がやや難題であったのではないでしょうか。

〔電力〕

 本年度は、テキストと過去問題を広く浅く勉強された方は、非常に合格しやすい問題でありました。

A問題については、水力・汽力・原子力・再生エネルギー発電、変圧器の並行運転、送配電線路に関する事柄と計算など幅広い出題で、基本的な知識が問われた問題でした。ただ、問10のマーレーループ法による故障点位置検出、問11の地中配電線路がやや難しいのではなかったかと考えられます。
B問題では、問16の送電線系統の地絡電流と三相短絡電流の計算がやや難解だったのでしたが、その他の問題については、しっかりと学習されていた受験生は解きやすい問題だったのではないでしょうか。

〔機械〕

 機械科目は、毎年難問ではありますが、今年は、過去問題を十分に学習された方には、合格しやすい出題でありました。

A問題では、問1と問2は直流機、問3と問4は三相誘導機、問5は同期電動機のV曲線、問6は各種の電動機の特徴、問7と問8は変圧器の特徴と巻線温度上昇、問9は直流チョッパの昇圧・降圧、問10は太陽光発電、問11はエレベータの積載荷重計算、問12は電池、問13はフィードバック、問14は進数からの問題で、それぞれの問題が、過去問題とほぼ同一の問題で、過去問題で演習を為れていた方は十分対応できたのではないでしょうか。
B問題では、問15の同期発電機と問17のヒートポンプの計算がやや難解でしたが、問16の全波整流、問18論理回路は過去問題とほぼ同一の問題でした。

〔法規〕

 本年度は、A問題では新規法令問題が多く出題されており、過去問題から類推し、かつ問題をよく読解しなければ答えにくい傾向の問題でありました。
なお、問1の主任技術者の選任、問3の高圧の機械器具の施設、問4の移動電線の施設、問6の太陽電池発電所等の電線等の施設、問10の保安規程は既出問題でありました。
B問題では、問12の絶縁耐力試験の(a)問題は24年の問11と同一、問13の地絡計算は(a)(b)ともに23年の問11と同一問題であり、解き易い問題でありました。問11(b)は今までにないパターンで、高圧補償リアクトルの並列接続と直列接続の考え方あり、難しい問題だったと考えられます。また、27年度まではB問題は全てが計算問題でしたが、計算問題が1題減り、計算問題の割合が減っていたのが、新たな傾向だったのではないでしょうか。

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