RECIPE
さくっと合格レシピ
- 2020.07.17
- 電力
リアクトルの種類
リアクトルはコイルと同様に遅れ無効電力を発生したり、電流などの変化をゆるやかにしたりする作用があり、投入する目的によってさまざまな種類に分けられます。
リアクトルがどういったものなのかを考える場合は、コイルの作用をイメージすると良いでしょう。
直列に接続するリアクトル
・直列リアクトル
電力用コンデンサ(進相コンデンサ設備)の主要構成機器で、進相コンデンサを投入したときの突入電流を抑制したり、遮断したときの再点弧を抑制したりすることで、コンデンサの焼損を防止する役割があります。
また、高調波の阻止も目的です。
通常は第5高調波電流を対象とするため、6〔%〕の直列リアクトルが選定されます。
・限流リアクトル
短絡事故が起きたときに流れる電流を抑制します。
並列に接続するリアクトル
・分路リアクトル
電圧を調整するために電圧を低下させるのが目的です。負荷と並列につなぎます。ケーブルの充電電流(進み電流)などの影響で電圧が高くなることがあるので、遅れ電流を供給します。
・補償リアクトル
補償リアクトルは中性点接地の抵抗器と並列につなぐ。
ケーブル系統の拡大により充電電流が増加してしまうので、それを補償します。
これにより保護継電器を確実に動かして、1線地絡時の健全相の対地電圧の異常な上昇を防ぎます。