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さくっと合格レシピ
- 2020.08.07
- 理論
電験3種の記号と単位「1〔A〕(アンペア)の電流の大きさ」
ここでは1〔A〕という大きさを、オームの法則、電荷の移動、SI単位の定義という3つの視点から考えていきます。
〔A〕(アンペア)という単位は、電流とその周りにできる磁場との関係(右ねじの法則)を発見したフランスの物理学者、アンドレ=マリ・アンペールの名にちなんでいます。
また、電流の大きさを表す量記号Iは、intensity of electricity(電気の強さ)からきています。
オームの法則から考える
オームの法則(電流=電圧÷抵抗)より、1〔Ω〕の抵抗に、1〔V〕の電圧を加えたときに流れる電流の大きさが1〔A〕です。
=1〔V〕÷1〔Ω〕=1〔A=V/Ω〕
電荷の移動から考える
電流は電荷の移動のことです。
1秒間に1〔C〕(クーロン)の電荷が移動するときの電流の大きさが1〔A〕です。
(電流=電荷量÷時間)
→=1〔C〕÷1〔s〕=1〔A=C/s〕
言い換えると、1〔A〕の電流によって1秒間に運ばれる電荷量が1〔C〕です。
(電荷量=電流×時間)
→=1×1=1〔C = A・s〕
SI単位の定義から考える
〔A〕(アンペア)は、SI(国際単位系)基本単位の一つで、国際度量衡総会により、
「1アンペアとは、真空中に1メートルの間隔で平行に置いた、無限に長い2本の導体に電流を流したとき、導体1メートルごとに2×10-7ニュートンの力が働くときの電流の強さ。」
と、定義されています。
これは、平行2直線導体間に働く電磁力の大きさを求める公式より理解できます。