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汽力発電所の燃料消費量の計算問題

汽力発電所の燃料消費量の問題は、電験三種でもよく取り上げられます。きっちり理解し、得点できるようにしましょう。

それでは、例題を見ていきましょう。

〔例題〕
水力発電所と重油専焼汽力発電所とによって、需要端においての最大電力100〔MW〕、年負荷率、60〔%〕の負荷に電力を供給する場合、水力発電所の出力を50〔MW〕、年利用率を75〔%〕とすれば、汽力発電所における重油の消費量〔kL〕は年間いくらとなるか。ただし、燃料消費率は0.24〔L/kW・h〕とし、発電所から需要端までの損失および発電所内損失は考えないものとする。

〔解説〕
本問の状況を整理して図に表すと下図のようになります。

05-1d

まず、汽力発電所が使用する重油は、重油消費率が0.24〔L/kW・h〕であることから、この汽力発電所では1〔kW・h〕の電力を発電するのに0.24〔L〕の重油が必要だということになります。
あとは、この汽力発電所が「1年間にどれだけの電力を発電する必要があるか」がわかれば、1年間の重油使用量が求められます。

需要端が必要とする1年間の電力量は

100×0.6×24×365=525 600〔MW・h〕

このうち水力発電所が担う電力量は、出力50〔MW〕で年利用率が75〔%〕であるから、

50×0.75×24×365=328 500〔MW・h〕

これらの計算から汽力発電所が「1年間に発電する必要がある電力量」は

525 600-328 500=197 000〔MW・h〕

汽力発電所では1〔kW・h〕の電力を発電するのに0.24〔L〕の重油が必要だということですから197 000〔MW・h〕を〔kW・h〕に換算すると197 000×1 000=197 000 000〔kW・h〕
ここから197 000 000〔kW・h〕の電力を発電するのに必要な重油の量〔L〕は

197 000 000×0.24=47 300 000〔L〕

答えは〔kL〕で出さなくてはならないので、47 300 000÷1 000=47 300〔kL〕となります。

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カテゴリー: 合格レシピ:電力