科目別攻略法

電験三種の科目別攻略法

電験三種の各科目を勉強する前は、必ず目次でタイトルを確認してください。大枠でタイトルやボリュームをつかむことは、効率的な学習の第一歩です。先にタイトルを全て調べる必要はありませんが、自分なりに何のことかわかるだけでも難易度を下げることができます。例えば、機械の「電動機」とは何のことでしょうか?「モーター」と言えば理解出来ますね。
ここでは簡単ではありますが、各科目の出題分野から見た攻略法を説明いたします。

1.理論の攻略
2.電力の攻略
3.法規の攻略
4.機械の攻略

1.理論の攻略

科目:理論■ 出題分野
「静電気」「電磁気」「直流回路」「交流回路」「三相交流回路」「電気計測」「電子計測」「電子回路」に分けられます。
このうちはずしてはいけない分野は「静電気」「電磁気」「直流回路」「交流回路」「三相交流回路」です。この5つをマスターできれば 6割程度は得点できるようになります。その後に残りの分野を学習します。「電子回路」は初学者には少し難易度が高い分野かもしれません。

■ つまずいたら、必ず数学に戻ろう

理論でつまずいたら、数学に戻りましょう。 (電圧=抵抗×電流) と(電力=電圧×電流)の2つの公式から、電流が2倍になれば、電力は4倍になることが分かりますか?このように、電気の性質について問われているような問題に見えても、数学力があれば解けてしまう問題が多いのです。計算ができないことには理論の学習を進めることはできません。なぜか問題が解けない・・・そんなときは数学に戻ることが近道です。

■ 電気の法則は覚えてしまう
電気理論について問われるのだから、なんでも理屈が分かっていないといけないのではないか、そう考えてしまう人も多いのではないでしょうか。電験三種の範囲では解明できない電気の法則は山ほどあります。電気の性質による現象を解明してもしかたありません。目指すのはあくまで電験三種の合格ですから、覚えてしまう方が良いことは覚えてしまいましょう。

■ 受験に再チャレンジする人へ~あと 5点で泣かないために~
理論を1度受けたものの残念ながら50点台だった方。なんとなくわかるような、わからないような、そんな状態で受験されたのではないでしょうか。
理論については、「静電気」「電磁気」「直流回路」「交流回路」「三相交流回路」です。この5つをマスターできれば6割程度は得点できるのです。複雑な電子回路を理解しようとしてこの5つの分野にかける時間が少なくなってしまった、などといったことは時間を無駄にしてしまうことになります。優先順位を考えて、知識の引き出しをつくる学習をするようにしましょう。、過去問中心に勉強した人は、再度基本に戻ってしっかりとマスターしましょう。

2.電力の攻略

科目:電力■ 出題分野
発電所、変電所、送配電全体を「電力系統」といいます。電力では、この流れについてがテーマとなります。水力・火力・原子力・自然エネルギー等の「発電所」、電圧を変える「変電所」、電気を需要家まで届ける「送電、配電」に分けられます。
電力は、計算問題が40%、文章問題が60%です。文章問題については広い分野から知識を問われる問題です。計算問題についてはある程度パターンが決まっています。計算問題を着実にトレーニングして、テキストで知識をつけていけば、1番合格し易い科目なのではないでしょうか。

■ つまずいたら、理論へ戻ろう

電力の計算、電圧降下や送電電力など送配電の問題については理論の知識がないと解けない問題も多く登場します。また電力のテキストでは、理論で学習したことは知っていることが前提で書かれていることが多いのものです。理論合格程度の知識は必要ありませんが、理論科目で学習する基本の電気理論がわかっていないと解けない問題もありますから、わからないときは理論を復習しましょう。また、翔泳社アカデミーの受講生の場合は理論のどこまでわかっていればよいのか、というアドバイスをさせていただきます。

■ 受験に再チャレンジする人へ~あと5点で泣かないために~
電力は広い知識が問われますが、あまりひねった内容は出題されません。文章問題への対応としては、テキストをしっかり習得しましょう。また、電験三種は同じ問題が出ないとは言いましたが、電力の計算問題については、過去問で出題されたものと似たような出題もされます。こちらも基礎力をしっかりつけていれば対応できます。特に火力発電の熱の計算の問題はパターン化されて、ほぼ毎年出題されています。ここを落としてしまった方は次回に向けて確実な得点源にしてください。

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3.法規の攻略

科目:法規■ 出題分野
法規科目は約40%が計算問題、約60%が文章問題(法令)の出題です。年によって少し変動します。法規で取り扱う法令の多くは電気事業法と電気設備技術基準、そしてその解釈です。しかし、これらの法令は非常に多く全てを暗記することは不可能です。そのため、計算問題で得点することは合格するために非常に重要なことなのです。法規の攻略のポイントは計算問題の克服です。

■ 法規の計算問題で点を稼ぐ
法規の計算問題は、毎年B問題で3問、つまり大問で3問(大問3問 × 小問2問)出題されます。得点は7点と7点の大問が1問、6点と7点の大問が2問に分けられます。この大問3つのうち2つは過去問と類似の問題であり、1つは難しい問題が出題されるというのが近年の傾向です。
ですから、大問3つのうち2つを解けるように対策すれば最低26点はとれるのです。
計算問題で得点できるようになれば、暗記の負担を軽くすることができます。

■ 法令の問題は原文の暗記はできません
法令の問題については、すべての原文をそのまま覚えることは不可能です。テキストで学習し、数値や用語を覚えるようにしましょう。電気設備技術基準については、78条程度の法律なので、何回も流し読みをしてどのような用語が使われているかを確認するのもよいでしょう。
また、電験三種で取り扱いをする法令は、電気の危険から人の安全を確保するために制定しているものが多いのです。全くわからない問題に出会ったときは、この基本を思い出すと解けてしまう問題もあります。

4.機械の攻略

科目:機械■ 出題分野
機械が電験三種で1番難しいと言われている理由は、学習する内容の多くが専門性の高い科目だからです。また、機械の仕組みを学習するので図が複雑そうに見える、聞いたことのない用語がたくさん出てくる、などから取りかかりにくい印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
機械を分野別に分けると回転機と呼ばれる「発電機」「電動機」、静止器と呼ばれる「変圧器」、「電動機応用」、「パワーエレクトロニクス」、「照明」、「電熱」、「電気化学」、「自動制御と制御理論」、「論理回路とデジタル回路」に分けることができます。しかし、出題の約50%は、「発電機」「電動機」、「変圧器」が出題されています。

■ 優先順位が高い分野の攻略を
「発電機」、「電動機」、「変圧器」から手をつけましょう。特に変圧器の仕組みはすでに電力を学習済みの方であれば取りかかり易いです。計算問題も演習をしていくと解き方のコツがつかめていきます。

■ 次に学習するべき4分野
「電動機応用」、「照明」、「電熱」、「電気化学」については専門性がそれほど高くないため次に学習しやすいといえるでしょう。テキストで学習し、過去問を解いて計算問題にも慣れてください。その次にこの4つの中から2つを確実に得点できるように仕上げると合格にぐんと近づきます。

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■ 「パワーエレクトロニクス」、「自動制御と制御理論」、「論理回路とデジタル回路」をどうするか?
これらの3つは非常に専門性が高く、また問われる知識も深いことが多いです。大学で電子を専門にしていた、ITパスポートや基本情報の資格を持っている、という方以外にはあまり深く学習することをおすすめすることは控えています。理由はその他の分野の知識を深める方が得点しやすいからです。
この分野を得意分野とできる方は、学習していただくと良いと思いますが、基本は上記の項目を確実に得点源にすることを優先し学習していただければと思います。また、2回目の受験であとは機械だけ、というような方であれば、1年間かけてじっくりとこの分野を学習されるのも良いでしょう。